自分に合うスキンケア製品の選び方
基礎から機能性コスメまで、分類と選び方を網羅的に解説。

Written by skin_diary
自分に合うスキンケア製品の選び方
ドレッサーは瓶やチューブでいっぱい。新作の噂を聞くと、ついポチってしまう——そんな「盲目的なコスメ購入」から卒業し、理性的に「必要なものを、必要なだけ」選べるようにしましょう。
スキンケア製品の分類
機能で大別すると、次の2種類です。
基礎スキンケア
毎日の三食のように欠かせない基本ケア。欠けると肌は不調に。
含まれるアイテム(洗浄以外):
- 化粧水(Toner)
- 乳液(Lotion)
- クリーム(Cream)
- 日焼け止め(Sunscreen)
- 美容液(Essence/Serum) など
クリームは「デイ・ナイト・アイ・ハンド」などに細分化されます。
機能性スキンケア
ピンポイントに働く「サプリ」のような存在。例:ニキビ・くすみ・シミ対策の保湿クリームやマスクなど。
ただし、サプリの多用が体に負担をかけるのと同様、機能性の頼りすぎは肌本来の回復力を弱める恐れが。使いすぎず、適量・適頻度で。
スキンケア豆知識
コスメは頻繁に替えるべき?
数日で効果は判断できません。目安は「最低でも数週間〜数ヶ月」(推奨:6ヶ月単位で評価)。
効いたからと同じ製品を長期固定すると、肌が慣れて効果減少(耐性)が起きることも。
正しい塗布順序
順序は効果を左右します。基本はクレンジング後、
- 化粧水(Toner)
- 美容液(Essence/Serum)
- アイクリーム(Eye cream)
- 乳液/クリーム(肌質で選択:オイリーは乳液、乾燥はクリーム)
- 日中のみ:SPF入りサンスクリーン/BB
原則は「水分系 → 乳化系 → 油分系」。油分を先にのせると後続が浸透しにくくなる点に注意。
同ブランドで揃える?混在OK?
コーデが得意でなければ、同シリーズで揃える方が無難。混在は上級者向け。
人気の主要成分 4つ
市場は多様・価格もピンキリ。広告文句より「配合成分」を見ましょう。以下は実用的でよく見るキー成分です。
アミノ酸(シワ対策)
角質層の約40%がアミノ酸。不足するとシワの一因に。特に「ペプチド」は人気の高機能成分。
ペプチドは細胞に働きかけ、コラーゲン産生を促してハリを助けます。
- ヘキサペプチド:表情ジワを和らげる(ボトックス様)
- ノナペプチド:メラニン生成シグナルをブロック
ヒアルロン酸(保湿王)
加齢で減少。製品で補うと水分保持・柔軟性・艶感をサポート。低刺激で幅広い肌質に適合。
L-アスコルビン酸(美白)
比較的安全性の高い美白成分。表皮でUVをブロックし、チロシナーゼ抑制でメラニン生成を抑え、真皮ではコラーゲン産生・抗酸化にも寄与。
コエンザイムQ10(抗酸化)
細胞エネルギーを助け、活性酸素から守る。低刺激で朝夜使えるのも利点。
ぴったりの洗顔料は必ずある
「ベスト」は人それぞれ。大切なのは「自分に最も合う」こと。
肌タイプ別の選び方
- オイリー肌:皮脂が多いので、洗浄力の高いソープベースが有効なことも。すすぎやすくさっぱり感。
- 混合肌:Tゾーンはさっぱり、頬はマイルドに。夏はソープ、秋冬は泡タイプなど季節で切り替えも。
- 普通肌:目的(美白・保湿・鎮静など)に合わせて柔軟に選択可。
- 乾燥肌:泡が強いと乾燥悪化。オイル・クリーム・ノンフォームなど穏やかなタイプを。
- 敏感肌:香料・保存料フリー、余計な機能を足さないシンプル処方を優先。
年代別の視点
- 20代:皮脂が多め。ソープや泡洗顔など洗浄力が必要な時期も
- 30代:皮脂減少。ローションタイプやきめ細かな泡でやさしく
- 40代以降:ハリ不足。アミノ酸系洗浄や保湿リッチなタイプも検討
よくある質問
Q:洗顔料で肌は白くなる?
A:洗顔の主目的は汚れ除去。直接的な美白効果は限定的。ただし肌が清潔だと美白ケアの浸透が良くなり、間接的にトーンアップに寄与。長期的に美白成分配合の洗顔ならわずかな効果が出る場合も。
Q:一年中同じ洗顔で大丈夫?
A:季節で切替推奨。春秋は低刺激・抗炎症、夏はさっぱり・皮脂コントロール、冬はしっとり・保湿重視へ。強すぎる洗浄は避けて。